『ナルシシストの母を持つ娘の告白 』

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Asian woman in her 40s who is screaming and angry.

この経験談から見られる性格障害の特徴

本事例では、典型的なナルシシスティック・パーソナリティ障害の特徴が顕著に表れています。

子どもへの共感性の完全な欠如、意図的な屈辱や支配行為、他者(この場合は父親)との関係性の制御、そして被害者の自尊心を徹底的に破壊しようとする一貫した行動パターンが確認できます。特に注目すべきは、公の場での意図的な屈辱行為という、多くのナルシシストに共通する「観客の存在を必要とする虐待」の形態です。

Aさんのお話

私の母は、一度も私を褒めてくれたことがありません。幼い頃から今に至るまで、温かい言葉や肯定的な表現を聞いた記憶がありません。代わりに常にあったのは、軽蔑の言葉と、人前での意図的な屈辱でした。

食卓でさえ安全な場所ではありませんでした。早く食べて消えなさい」「残りは全部お前が片付けなさい」—そんな言葉が日常的に投げかけられました。特に辛かったのは、他人の前での公開的な侮辱です。私の体型や容姿について、まるで面白い話題であるかのように笑いながら話す母の姿は、今でも鮮明に覚えています。

最も苦しいのは、この関係を完全に断ち切れないことです。父がまだ存命で、私にとって父は人生で唯一、無条件の愛情を注いでくれた存在だからです。しかし今では、父との関係さえも母によって管理されています。父は寝たきりで、耳も遠くなり、母を介さずに会話することは困難になりました。

私は長い時間をかけて、自分なりの対処法を見出しました。美容院には決して母と行かないこと。それは、私の意思に反して幼児のような髪型を強要されることを避けるためです。食事の際は、必要以上の時間を共にせず、最低限の礼儀を保ちながら、さりげなく場を離れること。そして何より、人前での屈辱的な状況を回避することです。

宗教的な教えにも「親を敬え」とあります。そのため、完全な関係断絶という選択肢は、私には考えられませんでした。しかし、これは私の人生です。最低限の自己防衛は、私の権利であり、責任でもあるのです。

父のために、この関係は維持していくつもりです。ただし、もう二度と、あの幼い私のように無防備ではいません。自分を守りながら、最小限の関係を保つ—。それが、私が選んだ生存の方法です。

この経験は、私の人生に深い傷跡を残しました。しかし同時に、自分を守ることの大切さも教えてくれました。同じような状況で苦しむ誰かの参考になれば、この告白も無駄ではないと思います。


これはあくまでも同様な経験をされている方が多く存在することを伝えるために共有されます。これらの事例は、相手側が性格障害である可能性を秘めており、被害を受けられた方々に「自分を責める必要はない」ということをお伝えしたいと思います。

本記事は、複数の実体験を基に再構成し、個人が特定されないよう細部を改変して作成されています。具体的な対応については、必ず専門家にご相談ください。

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